こんにちは!英会話ライフを運営しているポテ丸です😊
今回は「TOEIC800点がどれくらいすごいか」について紹介します!
TOEIC800点のすごさ・メリット
まずは、「TOEIC800点ってこのくらいすごいよ!」ということを様々な視点から紐解いていきましょう!
TOEIC受験者の上位15%
下の表はTOEIC公式サイトの第295回のTOEIC L&Rテストのスコア分布をグラフにしたものです。(国内のスコア分布です)
スコア | 割合 |
---|---|
895~ | 4.08% |
845~894 | 4.44% |
795~844 | 6.14% |
745~794 | 7.56% |
695~744 | 8.85% |
645~694 | 10.39% |
595~644 | 10.49% |
545~594 | 10.37% |
495~544 | 10.12% |
445~494 | 8.65% |
395~444 | 7.37% |
345~394 | 5.36% |
295~344 | 3.57% |
245~294 | 1.76% |
195~244 | 0.68% |
145~194 | 0.10% |
95~144 | 0.01% |
45~94 | 0.01% |
10~44 | 0.03% |
上表を見てわかるとおり、795点以上を取得した人の割合は、14.66%。つまりTOEIC800点台を取得したということはTOEIC受験者の上位15%に入っていることを意味します。
正答率が90%に近い
TOEIC800点を取得するためには、一般的に
- リスニング 85%
- リーディング 90%
の正答率が目安となります。
上記のように、90%近い正答率が必要なのです。すべての問題を時間内に解けない人も多いということを考えるとなかなかのすごさではないでしょうか。
東大生に最も多いスコアも800点台
実は、日本の最高学府である東京大学の学生で最も多いスコアは800点台です。
東京大学内で学生に対してアンケート調査をもとにまとめられたレポート『2019年度大学教育の達成度調査報告書』によると、東京大学の学生のTOEICスコア分布は以下のようになっています。
上表から、最も多いスコアは33.7%の785点〜865点であることがわかります。つまり、TOEIC800点ということは、考え方によっては、「一般的な東大生と同等の英語力を有している」と言って差し支えないのです。
このことからも、TOEIC800点のすごさがわかりますね。
英検準一級相当のレベル
TOEIC740点〜820点が英検準一級に相当する英語力と言われています。
準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。入試優遇や単位認定はもちろん、教員採用試験に優遇されたり、海外留学にも多方面で幅広く適用される資格です。
英検公式サイト
つまり、TOEIC800点台は、社会生活で求められる英語を扱える水準です。この水準であれば「英語ができる」と胸を張って言って問題ないでしょう。
上場企業に評価される対象になる
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会の上場企業を対象とした調査では、75%の企業が英語を使用していると報告されています。(参照:「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書)
グローバル化に対応するため全社員に求められる期待スコア平均は「600点」と多数の企業が回答しており、上記水準をはるかに上回る800点というスコアは就職・転職時に高く評価される対象になります。
TOEICで表彰される基準になっている
TOEICではハイスコアを取得した受験者を表彰する制度があります。
対象期間中に、TOEIC L&R、TOEIC S&W、TOEIC Speaking の公開テストを受験し、4技能すべてにおいて基準を満たすスコアを取得された方が対象となります。
TOEIC L&R | TOEIC S&W | TOEIC Speaking | |
---|---|---|---|
受賞基準 | 800点以上 | スピーキング160点以上 ライティング170点以上 | スピーキング160点以上 |
TOEIC L&R のみでは受賞できませんが、800点以上取得することが表彰されるための1つの基準となっています。このことからもTOEIC800点取得することのすごさがわかりますね!
日本企業の海外部門の目安が690点
国際ビジネスコミュニケーション協会の調査では、68.6%の上場企業が国際部門での業務遂行には「690点以上のスコアを期待」していると報告されています。

TOEIC800点というスコアはほとんどの日本企業の海外部門で働くのに十分な英語の実力があることの証明になります。
大企業の昇進要件をパスできる
TOEICは大手企業の昇進の要件にも組み込まれいるケースが多いです。
600点以上 | 650点〜730点 | 800点以上 |
---|---|---|
住友林業 マツダ トヨタ自動車 日本IBM 富士通 住友商事 NEC 三井物産 富士通 丸紅 日立製作所 横浜ゴム 日本ビクター 楽天 | 日立製作所 双日 ソニー ブリジストン 楽天 キリンビール ファーストリテイリング シャープ 伊藤忠商事 住友商事 日本IBM 丸紅 タバコ・ジャパン合同会社 | 韓国サムスン 日立製作所 三井住友 KDDI サイバーエージェント 京葉銀行 |
上表のように、ほとんどの企業ではTOEIC800点以上を取得すれば昇進の要件をクリアすることができます。もちろん、TOEIC以外にも各社パスしないといけない基準はあるかと思いますが、英語力という点においては、TOEIC800点以上を取得することが国際社会で活躍する足がかりになりそうですね!
TOEICスコアの必要性
さて、ここまで「TOEIC800点はどのくらいすごいのか」ということについていろいろな視点から紹介しました。ここからはTOICという試験自体の必要性について紹介していきます。
自己評価・業務遂行スキルと強い相関がある
『TOEICスコアと職務遂行能力の関係の研究』において、TOEICのスコアは、自己評価と業務遂行にスキルと高い相関を示した。
つまり、因果関係は明らかではありませんが、TOEICスコアが高い人ほど高い自己評価を持ち、高いレベルで職務を遂行している傾向があるということです。
このことからもTOEICハイスコアを目指すことは有益と言えそうです。
多くの企業が採用・昇進の要件として採用している
TOEIC Programは、160カ国、約14,000の企業・団体で活用されており、国内では、約2,900以上の企業・団体で活用されています。
TOEICを活用している企業の4割が人材採用や異動時に英語能力を考慮に入れるとしており、約3割がTOEICスコアに応じて報奨金や資格手当を支給しています。
また、TOEICスコアを昇進の要件としている、または、参考にしている企業も約4割。
今後、キャリアを築いていくうえで、TIOEICスコアというのは重要になってくるでしょう。
半数以上の人が転職に有利になると感じている

株式会社ワークポートが実施した調査によると、53%の人が転職に有利な資格は「英語力」を評価するものと回答しました。
上表のとおり、圧倒的に多いですね!
このことからも、世の中で英語力を重視する流れが見てとれると思います。
身に付けたいスキルも「語学力」がトップに
エン・ジャパン株式会社が運営する「エン・バイト」上で実施されたアンケートでも、2018年、身に付けたいスキルは第1位は「語学力」という結果が出ています。
また、「取得したい資格」においても「TOEIC・TOEFLなどの英語関連」が28%と最も多く、MOSなどのパソコン関連の21%を上回っています。
TOEIC800点を目指す人に知っておいてほしいこと
さて、ここまでTOEIC800点のすごさやTOEICスコアの必要性・有用性について様々な観点から紹介してきました。これを読んでいる皆さんも「TOEIC800点目指すぞー!」とやる気に満ち溢れているかもしれません。
そこで、ここではTOEIC800点を目指す方に知っておいていただきたいことを紹介します。
世界的に見たらそんなにすごくない
国名 | TOEIC L&R トータル平均スコア |
---|---|
ドイツ | 826 |
フィリピン | 773 |
チュニジア | 750 |
コスタリカ | 749 |
チリ | 745 |
モロッコ | 744 |
フランス | 740 |
スペイン | 738 |
ニカラグア | 723 |
ペルー | 719 |
アルジェリア | 684 |
韓国 | 683 |
インド | 674 |
コロンビア | 662 |
ブラジル | 660 |
カメルーン | 638 |
国名 | TOEIC L&R トータル平均スコア |
---|---|
マレーシア | 634 |
ギリシャ | 628 |
メキシコ | 628 |
コートジボワール | 621 |
エルサルバドル | 616 |
ポーランド | 606 |
香港 | 589 |
台湾 | 564 |
セネガル | 563 |
中華人民共和国 | 533 |
日本 | 531 |
アルバニア | 523 |
モンゴル | 517 |
ベトナム | 491 |
タイ | 485 |
インドネシア | 391 |
TOEIC Program を開発しているETSがまとめた2020年(1月~12月)の世界におけるTOEIC Listening & Reading Test(以下、TOEIC L&R)受験者スコアによると、世界全体のTOEICスコア分布は上記の表のようになっています。(参照:https://www.iibc-global.org/iibc/press/2021/p174.html)
日本は531点が平均点となっていますが、トップのドイツは何と826点!!
日本のTOEICスコアは世界的に見ると、(当然ですが)高くありません。国内ではTOEIC800点は評価されますが、海外ではあまり自慢しない方がいいですね!
TOEIC800点のレベル感
TOEIC800点は英語ができる証明になるとはいえ、ネイティブのように英語を自由自在に扱えるというわけではありません。
- ゆっくりであればビジネス文書などを英文で読むことができる
- 複雑な内容でなければ英語で話される内容がわかる
- 自分が言いたいことを端的な英文で伝えることができる
- 語彙力は8000〜9000程度
- 英文を日本語と同等の早さで読む
- ネイティブ同士のナチュラルスピードの議論を正確に理解する
- BBC、CNNなどのニュースを音声だけで理解する
- 映画を字幕なしで見ても内容がちゃんと理解できない
- お金が絡む議論の場には参加しない方がよい
TOEIC800点台は「英語はできるけど、ネイティブには全然ついていけないレベル」であると言えます。さらに英語力を上げるためには、ネイティブのナチュラルスピードに慣れるように、海外ドラマやニュース音源などを使用してシャドーイングなどを繰り返しましょう。
これくらいできると800点取れます
- 大学受験レベルの単語・文法が身に付いている
- 辞書を使えば英字新聞の内容を理解できる
- 単純な日常会話であれば、ネイティブとも会話ができる
- 英検準一級に合格できる
- TOEICの試験時間内に200問解き終わる
- TOEICのリスニングの内容が正確にわかる
大学受験時に英語の偏差値が60以上ある人であれば、TOEICの過去問を何度か解いてTOEICテストの傾向や解き方のコツをつかめば到達できるスコアです。
今の自分のレベルを鑑みて、必要な対策を実施しましょう。
まずは今の実力を知って適切な目標を立てよう
今回は、TOEIC800点のすごさ、TOEICスコアの必要性・有用性、TOEIC800点のレベル感などを様々な角度から解説しました。
個人的に、TOEIC800点は、英語が実用的に使えるか否かの基準になると思っています。
まずは、公式問題集などで自分の実力を知り、適切な目標を立ててスコアアップを目指しましょう!