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英検2級はTOEICに換算すると何点?各試験の違いや対策方法を紹介します

英検2級はTOEIC何点?

英語の試験としてはTOEICと英検が最も有名ではないでしょうか?

今回は英検2級がTOEICスコアに換算すると何点程度なのかを紹介します。

また、TOEICと英検の違いや対策方法なども併せて紹介するので、英語技能を伸ばして、進学・就職・転職に活かしたいと考えている方は参考にしてください。

この記事でわかること
  • 英検2級はTOEICに換算すると何点か
  • 英検とTOEICの違い
  • 英検とTOEICどちらを受けるべきか
  • 英検2級とTOEICスコアアップの対策方法
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英検2級をTOEICに換算したら何点くらい?

英検2級をTOEICのスコアに換算すると何点くらいになるのでしょうか?

国際ビジネスコミュニケーション協会によると、英検2級を取得した人のTOEIC平均スコアは517点で、445〜495点と495〜545点の2つがボリュームゾーンとなっています。

こちらは2001年のデータなので、少し古いですね…

また、2016年3月作成の文部科学省による『各試験団体のデータによるCEFRとの対照表』を参照すると、TOEICと英検は以下のような関係になっています。

英検TOEIC
英検1級945〜
英検準1級785〜
英検2級550〜
英検準2級225〜
英検3級〜5級120〜
出典:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表

明確な結論は出せませんが、英検2級取得者はTOEIC300点〜700点の間に8割型収まる、かつ、400〜600点がボリュームゾーンであると言えそうです。

英検2級とTOEICを単純に比較するのは難しい!

上述したように、英検2級取得者の中でもTOEICのスコアはかなりバラツキがあります。これは、英検とTOEICを単純に比較することが困難であることを意味しています。

英検とTOEICは以下の点で違いがあります。

  • 受験者層
  • 試験内容
  • 実施頻度

1つずつ解説していきます。

受験者層が異なる

TOEIC L&R英検
技能・リスニング
・リーディング
・リスニング
・リーディング
・ライティング
・スピーキング
主な受験者・大学生
・社会人
・中高生
主な受験目的・就職/転職のため・入試に活用するため
対象・約160カ国・国内のみ

英検の受験者

英検は、「公益財団法人 日本英語検定協会」が文部科学省の後援を受けて運営している英語技能検定であり、正式名称を「実用英語検定」と言います。

リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングのいわゆる4技能を測るための試験であり、5級から1級の7段階のレベルに分かれます。

受験者は主に中学生・高校生で、最も多い受験目的は「入試に活用するため」となっています。

英検は、あくまで日本国内のみを対象とした検定であるという点も特徴の1つです。

TOEICの受験者

一方、TOEICは世界共通のテストであり、約160カ国で英語力を測る指標として利用されています。日本国内でも、2900以上の企業や団体が英語力を評価する指標として活用されています。

TOEICはリスニングとリーディングの能力を測るL&Rテストと、スピーキングとライティングの能力を測るS&Wテストの2種類がありますが、単にTOEICと言う場合はL&Rテストを指す場合がほとんどです。

受験者は主に大学生(大学院生含む)や社会人で、主な目的は就職や転職活動のためなど、キャリアを意識した受講が多い傾向にあります。

試験内容が異なる

TOEICの試験内容英検2級の試験案内
・リスニング100問(約45分間)
・リーディング100問(75分間)
<一次試験>
・リーディング38問
・ライティング1問
・リスニング30問
→一次合格者のみ二次へ

<二次試験>
・英語での面接(約7分間)
・個人面接(面接官が1人)

英検では、一次試験でリーディングとリスニングの試験に加えてライティングがあります。また、一次試験通過後には、二次試験の面接でスピーキング力も試される点がTOEICと大きく異なります。

対してTOEICは、リスニングとリーディングのスキルが試されます。問題数が多く時間が長い点や、級ではなくスコアで評価される点が英検と異なります。

確実に問題を解き合格を目指し、かつ、4技能を測る英検時間内でできるだけ多くのリスニング・リーディング問題を解くTOEICとでは、必要とされる技能もやるべき対策もかなり異なります。

開催頻度が異なる

英検2級とTOEICは試験の開催頻度が異なります

TOEICの開催頻度英検2級の開催頻度
年10回年3回

TOEICは年に10回受験できるので、本番の雰囲気になれて対策していくこともやりやすいです。一方英検は年に3回しかチャレンジできませんから、1回1回を大切にしないといけません。

受験てきる機会が多いTOEICの方が学習意欲が保てて、英検の方がモチベーションを失いやすい傾向がありそうですね。

英検2級とTOEIC 勉強するならどっち?

TOEICスコアの活用法英検級の活用法
・入学試験
・単位認定/卒業要件
・就職活動
・転職活動
・昇進/昇格
・海外赴任
・高校入試
・大学入試
・単位取得
・奨学給付金
・「通訳案内士試験」での優遇
etc.

英検は入試への活用のために中高生が受験する場合が最も多く、TOEICは就職・転職を目的として大学生・社会人が受験するケースが多いことは上述のとおりです。

その他にも英検、TOEICそれぞれどんな場面で活用できるかを見ていきましょう。

英検が有利になるケース

英検は、受験や留学で有利になることが多いです。

入試においては、「英検〇級以上で加点の対象」や「英語を満点扱い」などの優遇措置も少なくないので、受験生は事前に調べておくとよいでしょう。

留学に関しては英語圏の400以上の大学・カレッジに対して英語力の証明として英検が認定されており、準1級以上でほとんどの認定校への留学が可能となります。

また、英検1級を取得していると「通訳案内士試験」の英語試験を免除されるという優遇措置があります。

TOEICが有利になるケース

TOEICは英語力を測る指標として、国内1200以上の企業・団体で活用されています。

  • 採用時の基準または参考
  • 昇進・昇格時の基準または参考
  • 海外配属時の基準または参考

上記のケースでTOEICスコアが考慮される企業が多いため、TOEICでハイスコアを取得することは、思い通りのキャリアを築くことに繋がります。

多くの企業でTOEICのスコアが英語力の指標として基準または参考になっています。一般的な国内企業が就活生に期待するスコアは500〜600点、海外部門で働く際は690点が平均値として考えられています。

英検2級の対策方法

続いて、英検2級の対策方法を見ていきましょう。実際に私が英検2級に合格したときの経験をもとに解説します。

過去問+語彙力強化をメインに学習する

英検合格のために重要なのは以下の2つです。

  • 語彙力
  • 出題形式への慣れ

そのため、対策としては「語彙力の強化」と「過去問題集の反復」をメインにして、必要に応じて弱点と感じる箇所の補完をするようにすればOKです。

英検2級取得におすすめの参考書

英検2級 でる順パス単

語彙力の強化にオススメなのが『出る順パス単』です。

その名の通り、英検2級で頻出の英単語が出題されやすい順番で掲載されています。すべての単語に例文が付いており、ダウンロード音声もあるので、目と耳を使って英単語を覚えることができます。

英検2級総合対策教本

英検2級の総合対策本です。初めて英検2級を受ける人もこれを通してやっておけば、戸惑うことはありません。

  1. 一通り例題を解いて解説をチェック
  2. 模擬試験で実力チェック
  3. 苦手箇所を復習する

こんな感じで一通りやったら過去問に進みましょう!

英検2級過去問題集

過去問は時間を測ってひたすら反復練習です。過去問を何度もやり込むことで、時間配分のペースをつかめましすし、英検の出題形式にも慣れてきます。

TOEICスコアアップを目指す勉強法

英検2級対策を抑えたとこりおで、TOEICのスコアアップのための勉強法も確認していきましょう。

オススメはシャドーイング+公式問題集

TOEICでは半分がリスニングです。リスニングは学校教育ではなおざりにされていたため、苦手な方も多いはず。TOEICでスコアアップを目指すなら、リスニング対策に力を入れましょう。

リスニング力を効率的にアップするためには「シャドーイング」がおすすめです。シャドーイングによって英語が聴き取れるようになるという研究も多くされており、科学的にも効果が高い学習方法と言えます。

シャドーイングによって学習者は入力音声の同時的かつより正確な復唱技術を向上させる。一番働きかけるのは復唱技術の向上です。復唱技術の向上は、より正確な入力音声の認知が可能になったことを意味します。

リスニング力向上におけるシャドーイングの効果について

また、TOEICの出題内容はビジネスシーンに偏っているため、過去問を繰り返し解いてシチュエーションに慣れることも必要です。過去問を繰り返し解くことによって、解き方のコツや頻出表現もおさえることができます。

TOEIC500〜600点を目指す人向けの参考書

世界一わかりやすい TOEICテストの授業(Part 1‐4 リスニング)

とりあえずリスニング対策はこれでOKです。

TOEICのリスニングのすべてのパートを対策できます。出題傾向もわかり、解説も丁寧なので、リスニングが苦手な方でも効率よく学習できます。

速読速聴・英単語 Core1900

語彙とリスニングをさらに強化したい方におすすめ。800点以上を目指す場合はAdvanceもやりましょう。ニュースを題材に、英文・英語音声・単語が学べるので、この1冊を使い込んだら英語の基礎力がかなり上がります。

TOEIC公式問題集

試験対策なので、過去問を解くことが最も効率のよい対策です。実際に時間を測って自分の実力と苦手なパートを確認しましょう。

苦手な部分を重点的に対策すれば、スコアアップに繋がります。

英検2級をTOEICに換算すると何点?まとめ

今回は英検2級をTOEICに換算すると何点くらいなのかを紹介しました。併せて、英検とTOEICの違いや、各試験の対策方法まで解説しました。

英検2級はTOEICの550点程度に相当するため、しっかりと対策すれば600点以上のスコア取得も可能です。

また、入試対策であれば英検、就職やキャリアアップ目的であればTOEICを受験することが一般的でしょう。

どちらにせよ英語の技能を測る試験なので、基礎的な英語力が必要である点は変わりません。目的に応じて適切な検定・試験を受験するようにしましょう。

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