今回は「〜してもよいですか?」と、相手に許可を求めるときに使う英語表現について紹介します。
許可を取る際に使用する英語は以下の3つがあります。
- Could I 〜 ?
- May I 〜 ?
- Can I 〜 ?
これらの表現にはどのような違いがあるでしょうか?それぞれについて詳しく見ていきましょう!
丁寧さで使い分けるのが基本
基本的には、現在形よりも過去形のほうが丁寧になります。そのため、Can I 〜?よりCould I 〜?のほうが丁寧であると言えます。
それぞれを丁寧さで並べると以下の通り。
- 丁寧さ:最高 → Could I 〜 ?
- 丁寧さ:高 → May I 〜 ?
- 丁寧さ:低 → Can I 〜 ?
ざっくりとしたイメージは上記の通りですが、使える間柄はそれぞれふさわしい範囲があります。
取引先 | 上司 | 友人・知人 | 家族 | 高級な 飲食店 | カジュアルな 飲食店 | |
---|---|---|---|---|---|---|
Could I 〜? | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
May I 〜? | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
Can I 〜? | × | △ | ◎ | ◎ | ◯ | ◎ |
「Can I 〜 ?」は親しい間柄では使えますが、フォーマルな場や目上の人に対しては適切ではありません。また、「May I 〜?」は、フォーマルな場にはふさわしいものの、親しい間柄で使うのはやや不自然になる場合があります。
一方で、「Could I 〜?」はどのようなケースでも使うことができ、非常に汎用性が高い表現と言えます。
最も使い勝手がよい「Could I 〜 ?」
上記で見たとおり、「Could I 〜 ?」はどのような間柄でも使用することができる表現です。また、最も丁寧な言い回しなので、目上の方に対して使っても失礼になることはありません。
「Could I 〜?」を使った例文
Could I order the soup?
スープをいただいてもよろしいでしょうか?
Could I have a menu?
メニューを見せていただけますか?
「Could I 〜?」は丁寧な表現なので、レストランで注文するときなどによく使います。一方で親しい友人に対しても使用できるため、汎用性が高いですね。
もちろん、ビジネスでの会話にも使うことができます。
Could I have a little more time?
もう少しお時間いただけますか?
Could I get confirmation?
確認していただけますか?
フォーマルなニュアンス「May I 〜 ?」
「May I 〜?」は格式張った印象を与えます。そのため、フォーマルなレストランや取引先に対して使用するのに適しています。一方で親しい間柄で使用することはあまりありません。
「May I 〜?」の例文
店内での館内放送や店員からお客さんに話しかけるときの定型文としてよく使用されます。
May I have your attention, please?
お知らせいたします。
May I help you ?
いらっしゃいませ(何かお探しですか?)
また、親しい間柄の場合でも「断られる可能性があること」に対して許可を求める場合には「May I 〜?」を使用することがあります。
May I go to the bathroom?
トイレにいってもよいでしょうか?
会議中にトイレに抜けたいけど、もうお少しで会議が終わりそうみたいな状況だと断られる可能性があるので、普段は親しい同僚相手でもMayを使用したりします。
May I use your car tomorrow?
明日車を使ってもいいですか?
また、父親の車を借りるときなども、断られる可能性があるためMayを使用してもよいですね。
カジュアルな表現「Can I 〜 ?」
「Can I 〜?」は許可を求める表現の中でも最もカジュアルな言い方です。主に親しい間柄の人に対して使用します。
「Can I 〜?」の例文
Can I have a Cheeseburger?
チーズバーガーください。
Can I use this?
これ使ってもいい?
Can I ask you a question?
1つ質問してもいいですか?
日常会話で最も使用頻度が高いのが「Can I 〜?」です。友人・知人へのちょっとしたお願いや、カジュアルな飲食店での注文は「Can I 〜?」を使用するのが適切です。
また、「Can I 〜?」でも語尾に「please」を付けることによって、丁寧な言い方になるので、覚えておくとよいでしょう。
返答はどう言えばいい?
「Can I 〜?」や「May I 〜?」に対する返答は、どうやって答えるのが適切でしょうか?
「Yes, you can.」や「Yes, you may.」という表現も文法上は間違いではありませんが、ニュアンスとしては「よろしい。」のような意味合いになるため、上下関係がはっきりとした間柄でない限りは不自然になります。
そのため、許可をするときは以下のように返答しましょう。
- Sure.
- Go ahead.
- Certainly.
- Of course.
まとめ
今回は許可を求める際の英語表現として、「Could I 〜?」「May I 〜?」「Can I 〜?」の3つを紹介しました。
どれもニュアンスが異なるため、会話する相手との間柄や状況に応じて使い分けることができるとよいですね。
また、「May I 〜?」や「Can I 〜?」への答え方にも気を付けるようにしましょう。
実際の会話では「Can I 〜?」の使用頻度が最も高く、語尾にpleaseを付けることによって丁寧な表現になります。
簡単なフレーズでも、細かなニュアンスまで意識することが英語上達のコツですので、しっかりと意識していきましょう!